素振りの極意 強打者への道
こんにちわ、よってぃんです
今回のテーマは
全てのバッティングの基礎
【素振りの極意 強打者への道】
です
素振りは野球のバッティングにおいて
全ての基礎となる一番重要で
メジャーな練習法です
野球をしている全ての選手が
必ずしている練習である素振り
そして強打者の全員が通る道である
この素振りですが
ご存知の通りただ振るだけでは
全く意味がありません
僕が尊敬してやまない
落合博満さんが残した言葉に
こんなものがあります
「素振りを一本でも多くやった人間が
最後に勝つのがこの世界」
まさしくその通りですが
ただ振るだけの素振りだとは
落合さんは言っていません
何かを意識しながらやったり
イメージしながらやったり
意味のある素振りをやった人間が
勝つ世界なんだと言っています
では意味のある素振りとは
一体どんな素振りなのか?
その話をする前に少しだけ
聞いて欲しいことがあります
二人の少年の話です
一人は野球の才能がある天才です
練習なんかしなくても
地元の強豪チームの四番になれる
そんな選手です
もう一人は才能なんてかけらもない
めっちゃくちゃ下手な選手
弱小チームの下位打線にもなれない
そんな選手
この二人が同じチームだとして
監督はどちらを試合に出しますか?
そう、上記の天才の少年の方です
仮に天才少年をA君、下手な方をB君
だとして話を続けます
上級生たちに混じって試合に出れる
A君と控え選手のB君は友達同士です
いつも試合に出て活躍しているA君を
B君は羨ましく思っていました
練習もしていないのにあんなに打てて
とても同級生には思えない
それなのに自分はベンチで応援して
バットを下げたりファールボールを
追いかけ雑巾で拭いて審判に渡したり
まるで雑用のような存在
唯一出番があるときは持ち前の足を生かし
代走やスタメンが怪我した際の繋ぎばかり
自分と同じ時期に入ったA君を
羨ましく思うしかない無力感
そんなある日、練習の日に
全く練習をせずサボるA君を見て
B君は「こんな奴いつか超えてやる」
そう思い毎日素振りをしました
来る日も来る日も練習から帰ってきて
すぐに500本素振りをして
それでもA君には勝てず監督には
「アイツは出来てなんで同期のお前には
出来ないんだ。それじゃいつまでたっても
お前はベンチのままだ」
そう冷たく言い放たれ怒られて
涙を流しながらそれでもバットを振って
いつか思い返してやると
月日が経ち三年が経った頃
ようやく努力が身を結びB君はようやく
スタメンに入ることが出来ました
8番センターでようやくスタメン入り
でもそれは上級生達が退団していった
その穴埋めでしかないと本心では
理解していました
B君が初スタメンを果たした頃には
もうA君はチームの主軸になって
四番でエースになっていました
(エースで四番?どっちでもいいか)
三年の努力でスタメン入りを
果たしたことで満足しかけた
B君はある人からの言葉を
思い出します
それはB君がスタメン入りを果たした
前年に引退した先輩からの言葉でした
その先輩には入団当初からずっと
お世話になっており
いつだってチームを引っ張り
どんな状況でも諦めず戦い抜いた
チームの不動の先頭打者でした
B君はその先輩が本当に大好きで
いつも野球以外でも面倒を見てもらい
野球においても憧れの存在でした
B君が生まれ持った足の才能に
いち早く気づきそれを育て
監督に代走だけでもと打診してくれたり
本当にB君にとって恩師でした
そんな先輩の代の最後の大会
チームは破竹の勢いで勝ち抜き
決勝戦にまで上り詰めました
しかし地元の強豪チームに
最後の最後で敗れ
それまで一度たりともB君の前で
涙を流したことがなかった先輩が
悔し涙を流したんです
先輩の夢は地元の大会で優勝し
その地元で過去一度どのチームも出たことがない
県大会に先輩の代で出場する事でした
決勝戦で力尽きた先輩の代
最後のチーム内で行われた
送別試合の後に先輩に呼ばれたB君
先輩から夢を託されます
「俺達の代わりに県大会に出て
史上初の俺らの地元で初出場を
してくれ。その為には俺達に勝った
あのチームを倒さなきゃいけない
それでも俺がお前に夢を託すのは
お前の代は本当に強いから
それにお前に期待してる
だから頑張れ
お前には必ずできる
俺らの仇を取ってくれ。
いつかお前が俺が叶えられなかった
夢を叶えてくれる日を楽しみにしてるよ」
先輩から夢を託されたB君は
8番という下位打線に満足できなくなり
もっと上を目指さなければ
先輩の夢を叶えられない
そんな時、昔からずっとB君の前を
走り続けてきたA君の存在を思い出し
A君を超えて四番に座り先輩達を倒した
あのチームを四番になって倒そうと
そう決意しました
それから二年が経った大会
B君達は五年生になっていました
少年野球の五年生はもうベテランで
期待値も大きく信用も厚い
A君との実力の差を痛感してから
早5年が経ち毎日素振りをしてきた
B君は四番に座りました
遂にA君を超えたのです
あとは優勝のみ
年に一度行われる大きな大会で
B君世代はあの日の先輩達と同じように
決勝戦まで勝ち上がりました
そして凄いことに決勝戦の相手は
先輩達を破って優勝したあのチームと
もう一つ地元の強豪チームが合併した
まさにチートみたいなチームでした
試合は4-1の三点リードされ
迎えた最終回
B君が先頭打者で打席に立ちました
初球から思いっきり振ったB君の打球は
三塁線ギリギリを抜ける当たりでした
レフトが反応しきれず後ろへそらし
なんとスリーベースヒットを放ちました
このヒットで勢いに乗ったチームは
最終回で4点を返し劇的なサヨナラ勝利
先輩の代の仇を討ち優勝したのです
そしてその大会の優勝者と準優勝者
だけが進める東葛大会という大会
勝てば県大会に進めるその大会
B君達が決勝戦で敗ったチームは
よその地元大会に優勝したチームに
敗れ敗退
しかしB君達はその東葛大会を制し
遂に地元史上初の県大会出場を
決め先輩との約束を果たしました
B君が五年間続けてきた素振りが
ようやく身を結んだのです
いかがでしたか?
実はこれ実話なんです
それも僕の少年野球の頃の話笑
A君はこのブログでも何度か登場してる
僕ら世代で一番うまいキャプテンです
そしてこの下手くそなB君こそ
何を隠そうこの僕です
なんの才能もないところから
素振りを続けここまでの事を
成し遂げました
なんかドラマみたいな展開ですが
本当の実話です
この話をしてまず僕が何を言いたいか
それは素振りで打者は成長する
ということです
まあ当たり前ですね
僕がしていた素振りは
まず苦手なものを克服しようとか
そういうひねりを加えたものからではなく
フォームをしっかり保つ為の素振りです
まだ体が小学一年生の小柄で
筋肉とかも発達しきれてない
そんな状況から始めていたので
どんなに強く振ってもよろけない
足腰がしっかりと踏ん張れるように
フォームを保ちつつスイングも
強くという素振りです
これはもうある程度野球が出来て
慣れてきた選手にも有効です
変な事を意識して振っていると
フォームがぐちゃぐちゃになってる事が
よくあります
自分では気付きにくいために
それを続けてしまうとそれが
定着してしまう
それによりさらに打てなくなる
という危険性も持っています
ですので何よりどんなに思いっきり
バットを振っても最初から最後まで
自分の理想のフォームが崩れないよう
意識しつつ振るのも大事です
あとは前回の記事で紹介したように
変化球やストレートのコースを
イメージしながら振るという事
打席に立つと打とう打とうという
意識が邪魔をして単調なスイングに
なってしまう事があると思います
緊張とかプレッシャーがオプションで
ついてくる試合では何かと
自分の理想から遠ざかってしまう
だからこそ練習や素振りの際は
イメージの世界の中でゆっくりと
その苦手なコースや変化球を
克服していけばいい
相変わらずまとまらない話で
申し訳ないですが
今回はこの辺にて
ドロンさせていただきやす
今回もありがとうございます